クロップ監督がシーズン最初から指揮を取った昨シーズン。
GKにカリウス、CBにマティプ、CHにワイナルドゥム、WGにマネを補強し、左SBには本職のモレーノでなくミルナーを据えて4-1-2-3で戦いました。
GKのカリウスこそ期待された活躍を見せることが出来ず、正GKの座をミニョレに譲ったものの、その他の新戦力が軒並み大活躍。
中でもマネは、リバプール躍進の原動力とも言える程の大活躍を見せ、フィルミーノ・コウチーニョ・マネのトライアングルにララーナが絡む攻撃ユニットが猛威を振るいました。
アンカーのヘンダーソンは、前線に効果的なスルーパスを配給。
左SBのミルナーも、持ち前のポリバレントさを発揮し、攻守に活躍。
上位陣との対決ではほぼ負け知らずだったものの、下位相手の取りこぼしが多く、守備陣も不安定さを欠いたシーズンでした。
それでもシーズンを4位で終わり、CL(チャンピオンズリーグ)プレーオフ参加権を手にした実り多きシーズンとなりました。
-強化した点-
迫力の攻撃陣を牽引したマネが、アフリカ・ネイションズ・カップや怪我で不在になった途端に、攻撃陣が迫力不足となったWGに、ASローマからプレミアリーグ経験者の快足モハメド・サラーを獲得(元チェルシー)。
モレーノが守備で軽さを露呈し、本職でないミルナーで補っていた左SBに、降格したハル・シティからアンドリュー・ロバートソンを獲得。
CFには、UEFA U20ワールドカップでイングランド代表として優勝に貢献し、MVPに当たるゴールデンボールを獲得したドミニク・ソランキをチェルシーからフリーで獲得。
喫緊の課題であった補強ポイントを、ほぼ埋める的確な補強を行いました。
-不安な点-
昨シーズン不安定さを露呈し、今シーズン最大の補強ポイントと言えるCBに、昨シーズン終了直後早々にサウサンプトンからフィルジル・ファン・ダイクと個人合意。
獲得完了かと思われたが、サウサンプトンからタッピング違反(クラブを通さずに選手個人と移籍交渉をする事)でリーグへ訴えを起こされ、正式に謝罪。
「ファン・ダイクへの興味を失った」と表明した事でCBの補強が白紙に戻ってしまいました(リーグからの制裁はなし)
現在は、サウサンプトンに対して移籍要望書(トランスファー・リクエスト)を出しているファン・ダイクに対して、今度は正式にアプローチしているとされていますが、未だ獲得に関しては不透明なままとなっています。
また層の薄いCHに、ドイツ・ブンデスリーガのRBライプツィヒのナビ・ケイタの獲得を狙うも、ライプツィヒからは「非売品」とされ、獲得断念との報道が出ており、こちらも補強が不透明なままとなっています。
CHに関しては、ロバートソンの獲得とプレシーズンマッチで好調さを示し、クロップ監督から「新戦力が補強出来た」と高評価を得たモレーノを据え、ミルナーをCHで使う事で補う可能性も考えられます。
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