ドイツ代表のグループステージ敗退の原因を考察

ワールドカップ2018ロシア大会で、ドイツ代表がグループステージでの敗退を喫しました。

これはドイツ代表史上初のグループステージ敗退。

開幕前には優勝候補にも挙げられていたドイツ代表が、なぜグループステージ敗退という結果となってしまったのか。

昨日行われた韓国戦を見ていて感じた原因を考察してみたいと思います。




プレーテンポの変化のなさ

韓国戦において、ドイツ代表は7割近いボール支配率を記録していました。

しかし、いくらボールを支配していても、パスを繋ぐテンポは一定のリズムを刻み続け、パスレンジもショートパス主体でした。

対する韓国代表は、守備ブロックを低く構え、DF・MFの2ラインがしっかりと引いてスペースを埋める守備を構築していました。

しっかりとした韓国のDF・MFの2ラインの前で、パスを回し続けるドイツ。

守っている韓国としてみれば、守っているエリアの前でパスを回されても怖さはありません。

もちろんドイツも、韓国の中央は塞がれてパスコースがないため、SBキミッヒとヘクターのオーバーラップを使って、サイドの深いエリアからマイナス方向やセンターへのクロスを用いようという意図は感じられました。

しかし、サイドを用いてもプレーテンポ・パスの距離ともに変化が見られず、韓国としてはリズムやパスレンジの変化のない攻撃は守りやすかったと思います。

ドイツはサイドに敵を引きつけてからのサイドチェンジや、ダイレクトパスを用いてプレーリズムに変化を加えるなど、もっと韓国守備陣の守りのテンポを崩すべきだったのではないでしょうか?

フォワード陣の駒不足

ドイツ代表のセンターフォワード1番手はティモ・ヴェルナー。
彼の持ち味は、裏への抜け出しやカウンターアタックなどスピードを活かしたプレーです。

サブには、高さと強さが持ち味のマリオ・ゴメス。

戦前から守りを固めてくるであろうことが予想出来た韓国戦では、ヴェルナーよりゴメスの方が活きたのではないかと思います。

更に問題なのは、センターフォワード的な役割を担える選手が、この2人しかエントリーされていなかったことです。

ウイング的な役割が得意な選手(ロイスやブラント)やセカンドトップタイプの選手(ミュラー)はいましたが、相手に引かれた際の打開策たり得る選手がいなかった。

これが今大会でドイツが苦戦しグループステージ敗退した1番の要因だったと思っています。

そもそも優勝候補に挙げられていたドイツ代表ですから、グループステージでは相手が引いてくるだろうことは予測できたはずです。

しかし、ドイツは中盤の陣容が豪華な割にはフォワードにはオプションがなかった。

このアンバランスさが敗因だと感じています。

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