ワールドカップ本大会まで2ヶ月というこの時期に、なぜ解任を決断したのか?
遅きに失した監督交代
これまでにもハリルホジッチ監督の手腕を問う声は聞こえていた。またJFAは、これまでに監督交代を行うタイミングは何度もあったはずだ。
苦しみながらもワールドカップ出場を決めた最終予選終了後、1度目の欧州遠征後、EAFF E-1選手権終了後。
監督を交代するならば、少なくともこの何れかのタイミングで決断すべきだった。
最終決断に至った最大の理由?
1度目の欧州遠征では、クラブワールドカップに出場する浦和レッズのメンバーを自由に起用出来ないという言い訳が出来た。EAFF E-1選手権では、国際Aマッチデー(FIFA公認の親善試合日)ではない為に海外組を起用出来ないという言い訳が出来た。
その為、JFAはこれらの試合では監督が起用したいメンバー全てを選ぶことが出来なかった為、チーム構築途上の為に試合結果・内容は致し方ない面があったと判断したのだろう。
しかし、この判断が甘すぎる!
遅々として進まなかったチーム構築
ハリルホジッチ監督は、前回ワールドカップで率いていたアルジェリア代表での采配を見ても、相手に合わせて自ら率いるチームの戦い方をフレキシブルに変えるタイプの監督なのだろう。だが、いくらチームの戦い方をフレキシブルに変える監督だからといっても、チームには本来は基本的なスタイルと云うのが存在すべきだ。
基本となるスタイルがあり、そこにプラスして様々なシチュエーションや多様なスタイルに対応する方法を持つべき。
しかしハリルホジッチ監督の率いるチームには、基本的なスタイルが最後まで存在しなかった・・・
最後に
ハリルホジッチ監督を解任したとしても、既にワールドカップ本大会まで残り2ヶ月となった今、後任となる監督の選択肢は限られる為、現在の日本サッカー協会に近い人物から選ばざるを得ないだろう。これから全くの新監督を就任させても、候補選手の選定とチーム構築を行うには余りにも時間的猶予が残されていないからだ。
このような状況を招いた原因はJFAにある。
代表チームとはJFAの為にあるのではない、日本国民全員の為にあるチームだ。
このような状況を作り出したJFAの罪は重い!
この責任は、ワールドカップ本大会終了後に全役員退任、公正な選考による後任選定を行わなければならないだろう。
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